2009年8月20日木曜日

クセック流でしごかれた二日間

「自主稽古」として18・19日の二日間、アトリエツバキハウスにて榊原忠美氏に御指導頂きました。

18日、稽古前榊原さんに「前に話した事、ぜんぜん変わってないねー何で?」と苦言を催されました。
ううっ。
以前私の早口過ぎる癖を榊原さんに指摘され、その点意識し・改善するよう忠告していただいたのですが・・・。

「日常生活の中だけならいいとしても、表現行為として声や言葉を発する以上は自在にコントロールできなきゃ」
「自分のどんな挙動がどんな印象を与えどんな効果を生むのか、すべて自覚した上でそれらを己の意思で支配しコントロール出来て初めて自分を表現者と言えるんだと思うよ」
「ダイナミクスについてもそう。ピアニッシモはフォルテッシモが共にあって生きる。本当にか細い声しかなかったならそこには何の”効果”もないよ」
おおお・・・

18日の稽古の終わりに、榊原さんから重ねて言われました。
「進化することを望むなら、自らに抵抗を掛けねばならない。」
「早口なのが問題とするなら、頑としてスローに話すことに徹するということ」

19日、稽古に出るまで内省。榊原さんに言われたこと・・・それもあるが、もっと別の何かについて考えていました。普段から少ない口数がさらに少なくなり、気がついたらひたすら己の内に浸り切っている様な状態でした。


二日間の稽古は殆どの時間がコロスの為に割かれました。メインの藤沢理子さん・喜多千秋さん・樋口大介さんもずっと参加されてましたが、何だか御三方に申し訳ない感じ。

コロスの主な役割は「群読」ですが、台本の後半に一人ずつ単独で読む場面があります。
19日の稽古の後半、そこの指導がありました。

榊原さんの御指導は、MIZUKIさんのと比べるとかなり要求が厳しく、また執拗です。
「はいもう一回!」
「はいもう一回!!」
「○○を強調してもう一回!」
「○○と△△を強調してもう一回!!」
「・・・・・・・・!」
「・・・・・・・・!!」
「・・・・・・・・!!!」

「・・・いいじゃない」
そうした流れで何度でも。

別なところで仰っていたのが「百回繰り返して数回出来たことを、次は百回やって十回出来る・次は五十回出来る・次はまたさらに成功率を上げる、それが稽古」
「何度か繰り返して何度目かに出来るのは当たり前。本番は、初めの一回で確実に出来なくてはならない」要求が高くなるのも当たり前、ですね。

一人づつ、様々な指示を受け何度でも同じ短文を読んでいきます。
「もっと速く、もう一回」
「二文字づつ区切って、もう一回」
「吃音でもう一回」

そして私の番。一度目を普通に読んでみる。
結構声量出てることに気を良くしてたら、榊原さんが
「そこ、怒ってもう一回いってみよう」

いってみました。
んん?
なんか・・・いまのぼく・・・

    爆 発 し て る

「よぉーし三文字づつ区切っていってみよう」
「もういっぺん怒っていってみよう」
「だめだめ途中しんどくなって休んじゃってるでしょ。限界に差し掛かって退くんじゃなく前に出るんだはいもう一回!」

いってみました。
ああ
いまのぼく・・・

     超 ・ 新 ・ 星

もう燃え尽きてもいいさ・・・
って何を言ってるんだ私は。

まあ周りの方が皆圧倒された程度には怒りを表現できたかな。
バラさんの「出るんじゃん」が一番嬉しかったかも。

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