Betty Edwardsは著書「脳の右側で描け」(第3版)の序文に続けて、「画を描く為の五つの基本技能」について述べている。この五つは「描く」ことではなく、それ以前の「観る」ことについてのスキルである。
「観る」ことの変革・・・
自転車に乗ることのように、文字を読むことのように、一度習得してしまいさえすれば以後意識することもなく為し得てしまうこと。それら五つを習得し統合できれば、描ける様になる。さらに加えて何かを学ぶ必要も無い。あとは習熟、洗練させていくのみ。
筆者はまだ純粋輪郭画の課題で停まってしまっているが、初めてこの課題を消化した翌日以降、確かに認知することに関してのささやかな進化を自覚した。
自宅傍の高架を走り去る新幹線の車内の様子が一瞬、止まっているように見て取れた
路を歩いているとき、弧を描いて飛ぶ燕の姿がはっきり見え、飛んでいく軌道を追うことも容易に出来た
聞き飽きていたCDの曲の、これまで気づかなかった音が溢れるように認識出来始めた。製作者の真意に近づけた気がした。
自分は変わり始めているのだろうか?正直判らない。
Edwardsは最初に、何も学んでいない状態で画を描き、それを保存しておくことを薦めている。
NGSの西野先生も、自分の演奏を録音しておくことを薦めておられた。
・・・実は筆者は「学ぶ前の画」を描くことをさぼって行わなかった。今は後悔している。
とにかく最後までEdwardsの講座を消化・習得すること。
そしてもうひとつ、新たに生まれた問いの答えを見出すこと。
「五つの基本技能」にあたるもの、音楽にも必ずあるはず。
それはなにか。そしてそれを習得するには?
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