三年暮らしてきた岐阜を離れ、愛知県に越してきた。
改めて岐阜に愛着があったことを再認識した。
身近にあった山の頂と雲、清浄な水を常に供してくれた神社の井戸・・・人付き合いは殆ど無いに等しいものの土地への執着は強かった。
ともあれ、こうして越してきた。幾つかの目的のために、岐阜に居続けるよりは有利と考えたからだ。
今日市役所で一通り手続きを済ませてきたが、そこで小野道風の名を目にした。
ここが”とうふうさん”縁の地であることを初めて気づいた。
そして、もう永らく疎遠になってしまった高校時代の恩師のことを思い出した。
芸術科の、書道担当の教師だったその方は、路傍の石同然のつまらぬ小僧であった小生の個性を認め、評価してくださったおそらく最初の人であった。
二十代の頃は遠ざかったままであったが、この歳になって、再び毛筆に手を伸ばすようになってきていた。
これもまた縁というものか。
三十の手習い、先に考えていた二つにもう一つ加えてみようか。
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